2013/9/8
COLUMN


1   選書は今、こうして行われている
更新日時:
H25年9月7日(土) 
 現在、三田市立図書館で「選書」はどんなふうに行われているのでしょか。
市民の会の調査や聞き取りなどの内容をまとめてみました。
 まず、担当司書が「週間全点新刊案内」やメディア、書店店頭の出版情報、トピックス、社会情勢、地域情報、利用者との対話などを総合して、「自分が推薦する購入候補」を決めます。この候補について、同じ分野の所蔵状況、利用頻度、価格などを調べ「購入すべき」と最終判断したものを、毎週木曜日に開かれる「資料選定会議」に推薦します。この会議は図書館長が主宰し、幹部職員、分館、分室代表も参加し、活発に意見を交わして購入の可否を決定します。一方市民からの要望に基づく資料についても選定会議に諮られ、多くの利用が見込まれると判断されれば購入が決定されます。この選定会議には5時間から6時間もかけられているそうです。
 このように、日ごろの利用者と接している司書の「不断の情報収集」を基礎に多くの担当者の協議で選書が行われています。ちなみに、日本の年間出版点数は約8万点、うち6万5000点ほどが選考対象になっているとのことです。週当たり1300点ほどになります。また、三田市立図書館で購入が決定される書籍類は週当たり300点だそうです。
 民営化されても、「選書の権限は市に残す」と条例案には書かれています。「業者がリストを提出」→「市のしかるべき部署で選定」という手続きを取るというのです。権限を残すと言いながら一時選定は業者任せです。これまでのような「キメの細かい利用者ニーズを踏まえた」選定作業は、一体どの段階で行われるのでしょうか。不安が募るばかりです。


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